■年齢 :20代
■性別 :男性
■職業 :フリーライター
■学校名:3D ACADEMY
■エリア:セブ
■期間 :8週間
■コース:サバイバルコース
■英語レベル(自己評価)
留学前:中下 ⇒ 留学後:中上
■仕事の内容
留学前:教職員 ⇒ 留学後:フリーライター
■日常で英語を使うことがあるか
留学前:ない ⇒ 留学後:ない
■セブはどうでしたか?
セブの中心街であるJY SQUARE付近を生活拠点にしていました。日本を基準にすると衛生面は悪いです。地面にはゴミが散乱し、泥水は常に溜まっており、物乞いが多く、露店販売の商品には虫がたかっている。そのような環境が苦手な人にはあまりよろしくない街かもしれません。私はそのような環境に全く臆さない性格のため、むしろそのラフさに惹かれて行きました。夜になると夜店が出て、安い金額で美味しいフライドチキンなどを食べたり、BBQを食べたり。美味しいパン屋さんがどこでも24時間営業で、食べ物の魅力が溢れている街でした。。
■学校内、学校外の治安について
学校内は全くもって平和です。ガードマンがおり、学校近くにはショットガンを持った守衛もいるために犯罪に巻き込まれることはありません。学校外でも特に危険を感じることはありませんでした。私は休日にスラム街と呼ばれる場所に出かけたり、徒歩で町中を歩き回りましたが、スリや強盗の類に出会うことはありませんでした。夜に娼婦の多いマンゴースクエアや、スリが多いと言われているコロンストリートなどに行くと危険なことに出くわす可能性がありますが、周囲の人にも何かしらの事件に巻き込まれたと言った話は聞きませんでした。
■その学校を選んだ理由はなんですか?
フィリピン後にオーストラリアでのワーキングホリデーを予定していました。3D ACADEMYでは、「ワーホリ準備 サバイバルコース」という英会話と職業訓練を兼ねたコースがありましたのでそこに惹かれました。また3D ACADEMYは授業料も安く、3食付きの食事が美味しく、校舎も汚くないのでその点でも選ぶ理由となりました。
■受講したコースの特徴
1日7コマで、グループレッスンが3つ、マンツーマンレッスンが4つあります。その中で、グループレッスン1つとマンツーマンレッスン2つが職業訓練的な内容になっていました。どのようなことをするかというと、レストランやファストフード店、ホテルでの客側としての対応と、その逆で店員側の対応を対話形式で学びます。実際に学んだ会話は、現地のお店でも使うことができて有用でした。また「サバイバルコース」には旅で使う英語の勉強も含まれていました。その中では空港の中で使う専門用語などを勉強しました。
■マンツーマンのコマ数や満足度について
サバイバルコースについては上記にある通りです。マンツーマンクラスは基本的にこちらが希望する授業内容に沿って授業を組み立ててくれます。私はとにかく会話がしたかったので、昨日あったことや興味のあること、もしくは何かしらのテーマをその場で決めて話すカジュアルディスカッションなどを毎日行いました。他にも希望すれば試験対策用のグラマーやリスニング教材なども用意をしてくれます。先生達のほとんどはとても気さくで、授業を楽しくしようと努めてくれていました。また、合わない先生の授業は変更できますので安心です。
■グループレッスンの特徴や満足度について
3つのグループクラスがありました。一つは「ビジネスクラス」。こちらでは株や投資についての基本的な授業を英語で勉強することができます。英語を勉強するというよりも、本当にビジネステーマに沿った話を英語を使った上で学ぶという感じでしたのでついて行くのが大変でした。もう一つは「カジュアルディスカッションクラス」です。先生がその1時間のテーマを指定して、それらを生徒や先生が交わって話すという感じです。テーマが割と重ためなものが多く、普通に議論している感じです。最後は上記にある「サバイバルコース」です。
■講師の質や授業のクオリティー
正直かなりのバラつきがあります。最初に当たったマンツーマンの先生のうちの一人は1時間の授業全てがラジオデッキを使用したリスニング練習だったため、喋っているのは答え合わせだけ。それに、リスニングが上達するような指導もしてもらえませんでした。一方で専門的な授業法を心得た先生もおられ、そちらの方ではかなりグラマーや発音などの矯正をしてもらえたためかなり英語が上達しました。一週間に一度しか授業の変更ができないので、短期間留学の人で、ハズレの先生に当たってしまうと少し悲惨です。
■講師のなまりについて
全く気になりませんでした。むしろフィリピン留学後にオーストラリアに来たのですが、フィリピン人の英語発音がいかに明瞭で聞き取りやすかったのかが身に染みています。ナチュラルに喋るスピードがゆっくりで、発音もハキハキと明瞭なため、とても聞き取りやすい英語だと感じました。
■学校の良い点
フィリピンで留学することの最も大きなメリットは、その価格の安さでしょう。語学学校の費用も安ければ、生活費も安い。だからそこまで大金を用意しなくても英語力を伸ばすこともできますし、現地でフィリピンの文化を味わうこともとても容易です。英語力も伸ばしたいし、外国での生活も味わいたい。けれど予算があまりない。という人には本当にオススメの留学先です。
■学校の悪い点・改善点
気になる人は気になるのが衛生面でしょうか。街中にはゴミが溢れていますし、ストリートチルドレンや物乞い、悪臭などが気になる場所もたくさんあります。そのような場所で生活ができない!という人にはお勧めできません。ただ幅広い環境を知っておくというのはとても大切なことではないかと私は考えていますので、衛生面に引っかかりを感じる人でも一度は行ってみてもいいのではないかと思います。
■英語力の向上について。またどのような時に感じましたか?
完全にこの2ヶ月間で英語力はアップしました。実はフィリピンに来る前の半年間、毎日1時間私はオンライン英会話を続けていました。しかしそれではなかなか上達した感覚は掴めませんでした。しかし実際に現地に行き、イングリッシュオンリーポリシーで授業を受ける中でふとした会話を頭の中で英語化しなくても喋れたり、現地の人たちと日常会話ができるようになりました。そのようなときに上達したと感じることができました。
■忘れられない思い出について教えてください。
最高に楽しかったのは一人で原付バイクを借りて(1日700円くらい)セブ島の半分を縦断したことです。その中でたまたま現地の人と友人になり、最終的にその人の実家がある東ネグロスの離れ島まで行き、誕生会に参加したりと、その現地の人たちの生活を味わうことができました。またスラム街にもしょっちゅう足を伸ばしました。日本では考えられないような生活で生きている人々をみると、「私はなんて恵まれた生活で窮屈に生きているんだ」と反省せざるを得ませんでした。英語の上達はもちろんのこと、私の人生にとってもとても大きな意味を持つ留学でした。
■フィリピン人とのエピソード
上記にもありますが、東ネグロスのドゥマゲテという場所に私は四度足を運びました。その度に、そこに住む友人家族が心から出迎えてくれて、街中を一緒に散策してくれたり、ご飯を作ってくれたり、バイクでドゥマゲテの街を連れ回してくれたり、色々な思い出を作ってくれました。しかも彼らはいつも「フィリピン人はこうやってどんな人にも優しくするのが当たり前なんだよ」と心温まる言葉がけをしてくれました。彼らとはこの留学期間だけではなく、いつまでも関係を続けたいと思う人付き合いをすることができました。
■留学生活全体の満足度を教えてください
100%
本当に来てよかったと思っています。何よりも費用対効果がかなり高いです。3食、寮付きの充実した設備で2ヶ月30万円ほど。普通の旅行ではこんなに安く滞在することは不可能です。また何よりも英語漬けの体験は英語力の向上のためのもっとも有効な近道です。そして物価が安いフィリピンという国では、食やアクティビティなどもお金をそんなにかけずとも楽しむことができます。私はそこまで予算があるわけではなかったのでそのような点でもとても助かりました。フィリピン留学だけでどんな国でも伝わる英語力が持てるかと言われると難しいですが、最初のステップとしてはかなり有効です。
■留学を終え、今取り組んでいる、今後挑戦したい、目標など。
現在、オーストラリアでワーキングホリデービザを取得して旅をしています。フィリピンで得た英語力を使って自分がどこまで通用するのか、どこまで会話ができるのかを試しているところです。将来的には世界旅を続けながら、PC一つでお金を稼いで生活をしたいと思っています。そんな夢の礎にはフィリピン留学での日々があります。本当に行ってよかったと思っています。
■いまフィリピン留学を検討している方にアドバイスをお願いします。
本当に日本人が多いので、日本語を喋ってしまいがちになります。自分が留学にきた目標が英語力向上なのか、日本人の友達を作りに来たのかを考えて、できるだけ英語だけで生活することをおすすめします。また学校のアクティビティだけではなく、もっとローカルな文化に触れられるような体験(土日を使ったひとり旅など)をするとフィリピンの良さがもっと理解できると思います。